平成18年3月13日(月)、名残雪舞う八事山興正寺「松林庵」において、今春卒業する4年生主催の「巣立茶会」が開催されました。お菓子は部員の手作りで、呈茶料も300円と格安です。当日は興正寺の縁日ということもあり、100名近い一般のお客様に御来席いただきました。
平日ということもあり、管理人は欠席しましたので、卒業生3人から寄せられた茶会の感想、4年間の思い出を記載したいと思います。
3人の「巣立」を心から応援いたします。
お足元の悪い中、多数の御来席まことにありがとうございました。
<巣立茶会感想>
巣立茶会はホワイトデーに近い日にちだったので、色々な方にお茶を飲んでいただき、今までのお返しをしたいという思いがありました。
現役のころは、自分がお茶会を開催することで手一杯でしたが、今回の茶会では、私が受付・案内をしたり、他の4年生2人は半東をしたりと、直接お客様と接することで、お茶会の充実感を得られたと得られたと思います。
最後の自分のお点前では、もう興正寺ではお点前ができないと思うと寂しさがこみ上げましたが、自分の居場所が茶道部であったこと、今までやってきたことが正しかったということが再確認できましたと思います。
社会人になって茶道部を思い出す時、そこに自分がいたことを誇りに思えたらと思います。
お寺の縁日ということもあり、沢山のお客様がみえるのはわかっていましたが、どれだけ自分達のことを受け入れてくれるか不安もありました。しかし、何人かのお客様が「毎年やってほしい。」と言ってくださり、とても嬉しかったです。
4年間の最後に皆でできたこのお茶会は、とても心に残りました。
<4年間の思い出>
入部した時は女子の先輩しかいなかったので、先輩方が練習後に残って男点前の勉強をしていたのがとても印象に残っています。そんな先輩方に、茶道部のこと、プライベートのこと等、色々相談に乗ってもらい、ずいぶん甘えてしまいました。
1・2年生のころは、何もかも自分が無力に思い、何をやりたいかもわからず、正直部活内での存在に戸惑っていました。
部長になってからは、いつも自分自身を奮い立たせ、時には皆の力を借りて、何とか頑張ってきました。
4年生になって、今まで先輩の背中ばかり見ていた自分が、逆の立場で見られていると思うと、何だか恥ずかしくなります。でも、このところ後輩が沢山入部しているので、安心して卒業できそうです。
最後になりましたが、今の4年生はそれぞれ役割分担がみたいなものがあって、それぞれの短所を補い合える不思議な関係です。4年間ありがとうございました。感謝しています!
1年生のころ、特に茶道部に入ろうとは思っていませんでしたが、何となくその時の先輩(7先輩)に魅かれ、入部しました。
こんな、「何となく」入部した茶道部を4年間も続けられたのは、同学年の2人のお陰だと思います。
時間的、精神的に辛い時等、辞めようかと思ったこともありましたが、今は続けてきて本当に良かったと思っています。ありがとうございました。
<茶道部について>
大学で茶道部を選んだことを、心から良かったなぁ☆と思っています。先輩にもOBの方々にも恵まれ、後輩達も後を継いでくれ、そして何より同期2人と共に最後まで部活を出来て、とても楽しかったです。
これからは、一緒に後輩達のお茶会に行ったり、OB会で色々とふり返って話をし、盛り上がれたら良いなぁと思います。
本席
床 葆光斎筆 七字一行 春入千林処々花
花 入 伊賀
花 紅白椿
釜 真形
炉縁 常什
風炉先 常什
大板飾
水 指 染付 桶皮写
茶 器 根来 平
茶 杓 葆光斎形 銘 渡り鳥
茶 碗 八事窯 黒
替 瀬戸五種 部員手造
建 水 古瀬戸 エフゴ
蓋 置 唐銅 三つ人形
菓 子 桃の花 部員手造
器 鉢