会場は学生達手作りの庭が作られ,一昨年も使われた尾関宗般宗匠筆の「凉一味」の団扇が掛けられていました。お客様は途切れることなく出入りし、浴衣姿の学生達がテキパキと動き回り対応していました。なかなか盛況な様子です。
水指は今回のために尾関宗匠が注文されたという織部の平水指で、その割蓋の上には丸卓のように柄杓を飾りつけることもできます(今回はしていませんが)。
茶器は井伊宗観好の十二月茶器の一つ「萩に雁」。
そして、お茶碗は50周年に因んで尾関宗匠が特別に注文されたという、白と黒の掛分茶碗(尼道年作)です。半白は50年を意味しています。
テレビ塔50周年ということで、今回のお茶会には尾関宗匠も、学生達も、並々ならぬ思い入れがあったように感じられました。暑い夏の夕べに、楽しく、心地良いひと時を過ごすことができました。
余談ですが、この初日、私がTV塔を降り、栄地下街で食事をしている間に大雨になっていました。叩き付けるような雨の中、折角作った会場を3階に移動させる学生達の苦労は並大抵ではなかったと思います。本当にお疲れ様でした。