名古屋テレビ塔 平成17年 清涼茶会

オアシス21から見たTV塔

 平成17年8月5日(金)から7日(日)までの3日間、名古屋栄テレビ塔に於いて、恒例の「名古屋テレビ塔 清涼茶会」が開催されました。この通称「テレビ塔茶会」は,松尾流茶道部 紫親会(名古屋大学茶道部、金城学院大学茶道部、中京大学文化会茶道部、愛知大学茶道部)の主催で、毎年8月の初めに開催されます。


 私は6日(土)にテレビ塔を訪れました。当日は、昼頃夕立があったことから天候を心配していたのですが、茶会開催時間には快晴になりました。学生の皆さんの心掛けが良いからでしょう。

 地上100m展望バルコンには頭上のフェンスに沢山の風鈴が取り付けられ、涼を演出していました。今回は七夕がテーマのようで、受付付近には笹に短冊が飾られています(ちなみに希望があれば、お客さんも願い事を飾れるようです)。
 白砂で作られた庭も、天の川をイメージしているのでしょう。旧暦の七夕は、今年は8月11日ですから、それに合わせたようです。

 ここ数年は、席の位置も定着しています。以前のように、毎年試行錯誤するといったことはなくなったのでしょう。例年通り、青竹等で組まれた点前座です。水指は広口のクリスタルガラス、お茶碗は馬盥です。

 床は尾関宗匠筆の短冊「牛女年々渡」。牽牛と織姫が天の川を越え、年に一度再会することを表しているのでしょうか。 尾関宗匠筆の短冊

 お菓子は、七夕をイメージして金粉を振っていて、涼しげでありながら華やかです。下に梶の葉が敷かれていました。梶の葉は、古くは七夕祭りの時、短冊代わりに歌や願いを書くのに用いたそうです。裏千家では、水指の蓋にして夏の点前に使うこともあるようです。

 今日は風があまりない様で、お点前もスムーズに進行しているようでした。毎年の事ですが、浴衣姿の学生達の凛とした姿には心が洗われるようです。
 お客さんも途切れることなく訪れ、常に満席状態で、大変盛況な様子でした。
 最後になりましたが、お忙しい中長居し、また連れが庭を壊しかける等、大変失礼いたしました。



   梶の葉に乗った菓子    クリスタルガラスの水指が涼しげです


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