名古屋テレビ塔 平成18年 清涼茶会

TV塔

 平成18年8月4日(金)から6日(日)までの3日間、名古屋栄テレビ塔に於いて、恒例の「名古屋テレビ塔 清涼茶会」が開催されました。

 本年、テレビ塔は名古屋の新しいランドマークとしてリニューアルオープンしました。4階までは無料で入場でき、カフェテリアやレストランが入る等、かなり雰囲気が変わったようです。

 私は最終日に清涼茶会に行きました。リニューアルされ、レストラン等との兼ね合いなど、昨年までのお茶会開催とはかなり勝手が違うと聞いています。期待と不安が入り混じった気持ちでTV塔を訪れました。

 階下はオープンカフェで賑わっています。内装も落ち着いたデザインになっていてお洒落です。個人的には、鉄骨むき出しの以前のTV塔の方が好きですが…。
 地上90mのスカイデッキも、結婚式ができるようになったのか、式場のスタッフがカップル達に、しきりに会場の説明をしています。階段付近にあった、占いの電子音が聴こえないのが少し寂しいです。
 地上100m展望バルコンに上りました。床が真っ黒に塗装され、だいぶ印象が変わっています。

 いよいよ肝心のお茶会です。今年は、着替える場所がない等の理由で、浴衣をやめてしまっていました。個人的にはこれが一番残念です。

 冷たい水饅頭が運ばれてきました。間髪入れずにお茶が来ます。お客が少ない時はもっとゆったりと出した方がいいのではと思いながら、お点前を拝見します。

 今年は、久々に立礼のお点前でした。水指に茶器、茶碗等、ガラスの道具で統一され、見ているだけで涼しげです。床は尾関宗匠の「涼」の一文字です。
 水屋との仕切りには青竹が使われていました。これだけ太い竹を大量に切るのは苦労したでしょうね。裏方の苦労を思うと頭が下がります。しかし、水屋が丸見えなのはどうでしょう(気を抜いている姿が見えてしまう)。

 庭等にも、昨年まで感じられた、「こだわり」のようなものが伝わってこず、少し残念でした。お客をいかに喜ばすかといった演出も大切だと思います。

 多分、リニューアルされたTV塔側との交渉等、色々あって、あまり時間がとれなかったのでしょうね。色々言ってしまってすみません。


 国民を置き去りにした地上デジタル化放送、雰囲気のがらりと変わったTV塔…。余計な事を考えてしまい、少し感傷にひたりながら帰路につく管理人でした。



  笹の葉に乗った水饅頭  立礼でのお点前


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