第三十四回若竹茶会

八事山興正寺五重塔 紫陽花



 6月19日、恒例の「第34回若竹茶会」が八事山興正寺「竹翠亭」において開催されました。
 小雨が降ったり止んだりの生憎の天気でしたが、境内には紫陽花が鮮やかに咲き、趣のある情景でした。

 久々に訪れた母校の茶道部は、人数も増え、活気がありました。

 今回の席次も、回転させると絵や文字が変わる凝ったデザインです。

 寄付の床は、森村宜稲の「蛍狩り」の画。

 本席の床は、葆光斎筆「雲収青山岳(くもおさまりてさんがくあおし)」。
 軸のような天候には恵まれませんでしたが、澄みきった空に青々とした山岳を思い描くことができました。

 亭主は、希少な男子部員です。
 今回は丸卓のお点前でした。丁寧な所作が印象的でした。

 菓子は、両口屋の、銘「氷室」。銘々皿の色とも相俟って涼を演出していました。
 キンマ塗りの中棗に、葆光斎作の「青田」の銘のある茶杓。
 茶碗は津島焼の黒で、銘「夏の野」。
 軸、茶杓、茶碗で日本の初夏の風景を演出する道具組でした。

 寄付、本席共、お運びのタイミング等気になることはありましたが、久々に元気な現役部員達の姿を見ることができ、満足しました。

 今回で若竹茶会も34回。次回は35回という節目であるので、何か記念になる茶会にできるといいですね。 本席






   

        寄付


             宜稲筆 蛍狩りの画

   

        本席


             葆光斎筆  雲収青山岳

   花   入      琉球籠 手付

             笹百合

   風 炉        唐銅 切合 BR>
             真形

    風炉先        常什

             溜塗 丸卓

菓子    水   指      五山窯 鶸 宝尽くし紋 金襴手  探幽作

   茶   器      高松土産 キンマ塗り

   茶   杓      葆光斎作 銘 青田

   茶   碗      津島焼 黒 井戸形

   建   水      唐銅 エフゴ

   蓋   置      万古焼 七宝つなぎ        瑞山作

   菓   子      銘 氷室           きよめ餅製

             銘々


  席次   席次   席次





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